2018年5月30日水曜日

2018年輪島釣行記 5/12 (土)




ご無沙汰しております。

Momoiフィッシングの加藤です。

201612月の済州島釣行から、中々船釣りの機会に恵まれていなかったのですが、

512日(土曜)、513日(日曜日)の両日を使って、石川県の輪島に釣行に行って参りました!



今回Momoiチームからは、中納・原田・高見・宮田・加藤の5名参加だったのですが、先輩の原田と私は先発隊として、土曜日・日曜日の両日を使い、他のメンバーは日曜日のみの釣行でした。



原田と私は、金曜日の仕事が終わった後、すぐに神戸から移動を開始し、新幹線で米原に入って、米原からはHOTSのテスターである山田さんに車でピックアップ頂いて、輪島入りしました。道中、山田さんの車がパンクするアクシデントがありましたが、パンクした場所も山道ではなく、ちょうど市内に入ったところで、尚且つロードサービスも迅速に対応して下さったお陰で、大事にならず済みました。

私はこの時、「運」を少し使ってしまったのではないかと疑心暗鬼になりましたが、その気持ちに気が付かないフリをして、1時に床につきました。



翌朝、350分に起床し港へと向かいます。

今回私が使用したラインは、MOMOI JIGLINE MX8 PRO2.5号(OCEA JIGGER 1500HG)と3.0号(TWIN POWER 8000HG)に、40LBMOMOI NYLON SHOCK LEADERです。原田は、スピニング、ベイトタックル共にMOMOI JIGLINE MX8 PRO 2.5 MOMOI NYLON SHOCK LEADER 40LBでした。



時間的な余裕がなかったので、船上でリーダーをソリッドリングに結ぶことになりました。糸屋の私が言うのも何ですが、私は非常に手先が不器用なので、ソリッドリングへの結びは過去全て陸上で組んだことしかありませんでした。 そのため、船上で組めるのか、かなり不安がありました。しかし、SHOCK LEADERは適度に柔らかく、扱い易くて、揺れる船上でも組むことが出来、特に最後の締め込みは、足の踏ん張りが効きにくい揺れる船上でも、きつく結ぶことが出来ました。

耐久性の試験も含めて土日両日を通しで使いましたが、初日に船上で組んだラインシステムで問題なくやり取りする事が出来ました。



船上のメンバーは、HOTSテスターの山田さん、山田さんのご友人の方2名、そして原田と私の計5名でした。ポイントに向かう道中、山田さんのご友人の方と「ムーアの法則」について、盛り上がりました。

この「ムーアの法則」というのは、パソコンの頭脳が、1.5年毎に倍々に賢くなっていく法則というものです。なぜこのような話になったのか、経緯は忘れてしまいましたが、私の釣り遍歴も輪島からスタートし、済州島に行き、と年を追うごとにスケールが大きくなっています。この「ムーアの法則」が今回の私の釣行に当てはまる事になれば、最低でもブリ10KGオーバーは余裕だと考えていました。






ポイントに到着し、各々がジグを落としていきます。

最初にヒットしたのは、原田!青物ではありませんでしたが、良いサイズのクロソイが釣れました!そして皆、次々にヒットを重ねていきます。



さすが輪島!私も船釣りデビューを輪島で果たしてから、様々な釣行に参加しました。それもここ輪島で、大きな青物を釣った経験があったからです。

「輪島さん、お久しぶりです!また私に青物を釣らせて下さい!多くは望みませんが、ブリ10KGオーバー3匹ぐらいでお願いします!」という願いを込めて、ジグを落とし、しゃくります。中々当たりません。久しぶりの友人との再会は、どこか恥ずかしく距離感が掴めない時があるのと同様、輪島の青物さん達も恥ずかしがっているのかなと思っていました。









6時間後。



私はある異変に気が付きました。私だけが船上で全く釣れていないのです。

私のジグには、何のあたりも来ず、ただひたすらに鉄の塊(ジグ)を海に落とし、それを巻き取るという修行になっていました。無論、私を除いた4人は修行ではなく、釣りをしています。太陽が真上に昇り、朝の寒かった海上が嘘のように暑くなってきました。私以外の4人は、竿を置いて着替えをしたり、「今日はちょっと渋いな~」と談笑していました。



私は着替える時間が勿体ないと、ひたすらジグを海に落とす、シャクル、巻き取るという釣り、否。作業を繰り返します。自分は人ではない、この行為を繰り返すため、この世に生を授かったマシーンなのだと自分に言い聞かせ、黙々と続けます。その間に、原田は小ブリ・根魚とバランスよく釣り上げていきます。



このままでは、本当に釣れないと思い、私加藤の超必殺技である「加藤怒りの10連シャクリ」を行いました。この技は「釣れないという絶望感」をエネルギーに変換し、1秒間に10回シャクリを入れる(気持ち的には)という恐ろしい技です。1日に3回ぐらいしか出来ないのですが、20回ぐらい行いました。しかし、効果はありませんでした。



青物に無視されるという事が、こんなにも悲しい事なのだと初めて実感しました。他の船上の人達は、楽しみながら魚へ「アプローチ」を行っています。私は魚に対して、「救難信号」を送り続けました。これ以上、無視しないで下さい。私はここに居ます。応答して下さい!



しかし私の救難信号は、日本海の荒波に徹底的に粉砕され、無視を続ける青物さん達は、更なる絶望の深淵に私を誘いました。



「ムーアの法則」がこの釣りに適用されれば、最低でもブリ10KGは釣れるだろうと考えていた自分を呪いました。そして、この「ムーアの法則」が示す本当の意味に気が付いてしまいました。それは去年20175月、「ムーアの法則」は終焉を迎えたのです。つまり、年々倍々になっていくこの法則が限界を迎え、破綻したのです。



「ムーアの法則」が適用されたらではなく、私の釣りは既に「ムーアの法則」に即している。つまり、年々大きな魚が釣れる法則は、既に破綻しているのだと。その瞬間、先程まで持っていたロッドが異様に重たくなったように感じられました。恐らく、この疲れが溜まった腕では、加藤怒りの10連シャクリも、あと一回だろうと思い、渾身のシャクリを行いました。そして、次の瞬間!



「きた!!!!!!!!!!!!!!」と声を上げたのは、私ではなく、原田でした。









原田は「糸を回収してる最中に掛かった!」と興奮気味に言いました。私の心は、かなり荒んでいたので、「その釣果は、私の10連シャクリの成果ですよ」と言いつつ、原田のファイトの邪魔にならないよう、船上の全員がジグを引き上げ、原田のファイトを見守ります。船長もタモを用意し、船上の準備はばっちりです。



「リーダーまで上がって来た!」という声が上がった後、信じられない言葉が船上を駆け巡りました。



「・・・・・MOだ!!」



船上の全員「・・・え・・?も?・・藻?」



船上が静寂に包まれ、覆っていた暖かい一体感が急速に萎んでいくのが解りました。

原田の目からは輝きが消え、その瞳には、釣った藻が大きく映し出されていました。



呆然とする原田を横目に、私は何気なくジグを落とし、底を取ってシャクろうとした、その瞬間!自分の竿がググっと曲がり、ブルブルと振動しました。「青物先生達からの着信だ!」と焦る気持ちを抑え、フッキングを行い、ファイトに入ります。



ドラグの音が鳴り、左右に振られる中、懸命にリールを回します。私のリアクションから、周りの人は、「かなり大きいんじゃないの?」「凄そうだね!」と声を掛けてくれます。私自身も掛かったこの青物先生は、かなり大きそうだと感じました。心の中では、「これは完全に輪島の主だ!恐らく10KGではなく、もっと上だ。ありがとう輪島!私のムーアの法則は終わってはいないのだ!」と叫びたい気持ちを懸命に抑え、「いや、大きいのかな~?どうですかね~?」と嬉しさが表面に出ないよう、抑えていました。



今ここで感情を爆発させてしまうと、もしこの青物をバラしてしまった時、恐らく立ち直る事は出来ないだろうと思っていたからです。



この一本のラインが、何十メートルも下にいる青物と繋がっているという感動は、表現する事が難しいですが、恐らく出口の見えない深い密林航路の中で、一筋の灯台の灯りを見つけるものに近いのではないでしょうか。



6時間以上を掛けて、ようやく掴んだこのチャンス。あらゆる事が頭を駆け巡ります。昨日のパンクで「運」は無くなっていないだろうか。初めて船上で組んだシステムは、万全の状態だろうか。途中で誰かとお祭りしないだろうか。これが「藻」だったりしないだろうか・・・



船長さんが隣に来てタモを用意して下さり、素早くキャッチしました。

釣り上げた魚を見ると、輪島の主でも、10KGオーバーのブリでもなく、4.5KGの小ブリでした。長時間シャクリ続け、満身創痍の状態で掛かったため、自分のグリップ力が無くなっていたために、大きく感じたようでした。



そして、船長さんは「この魚は藻が釣れてきてくれたのかも知れないね。」と仰いました。

その時、私の目からは鱗(青物の)が落ちました。怒りを原動力にしても、ダメなのだと。全ての事象や現象に対してポジティブに、39(サンキュー)な気持ちで向かわなければならないと。加藤の奥義加藤八百万感謝のシャクリが誕生した瞬間でした。この新必殺技は、船上から見える全てのもの、釣行中に起きる全ての事象・現象に感謝をし、それを原動力として、1秒間に39(サンキュー)回シャクリを入れる技です。






この技が完成してからは、ポツポツと釣れるようになり、最終的に小ブリ4匹の釣果でした。Momoiの先発隊の最終釣果は、原田の青物4本・根魚5本、私の青物4本で終わりました。この間、原田も私のラインも糸切れやライントラブルはなく、2日目もそのまま使用したのですが、最後までトラブルはありませんでした。

10KG超えを目指して、これからも挑戦を続けます!




加藤のタックル:

ロッド:HOTS FAKE LEZ 64ML
リール:Shimano Twin Power SW8000HG
ライン:Momoi MX8 PRO 3.0 300mtr,

リーダー: Momoi SHOCK LEADER 40LB

ジグ:KEITAN JIG 175g ホロアカキン/グロー等



ロッド:HOTS Slow Style 64M
リール:Shimano OCEA JIGGER 1500HG

ライン:Momoi MX8 PRO 2.5 300mtr,

リーダー: Momoi SHOCK LEADER 40LB

ジグ:UV/ R.G.B 150g アワビブラックなど



原田のタックル:

ロッド:HOTS GIPANG TIDE LEZ. 67L

リール:SHIMANO SPHEROS SW 6000HG
ライン:Momoi MX8 PRO 2.5 300mtr

リーダー: Momoi SHOCK LEADER 40LB

ジグ:HOTS DEBUTAN, KEITANなど



ロッド:HOTS STILETTO SLOW STYLE SSS63M

リール:ACURATE BX 400N
ライン:Momoi MX8 PRO 2.5 300mtr,

リーダー: Momoi SHOCK LEADER 40LB

ジグ:HOTS BIG FIN RGBカラーなど

0 件のコメント:

コメントを投稿