入社して数か月、人生で初めて船釣りをするという機会をいただきました。楽しい思い出がたくさんありましたので、報告させて頂きます。
この日のメンバーは、原田、加藤、宮田、久世、平の5人です。当日は早朝4時に会社に集合という事でしたので、3時には起きて支度をし、足早に会社に向かいました。多分10分前くらいに到着したのですが、私以外のメンバーはすでに到着しており、私がなかなか現れないので完全に寝ていると思ったらしく、鬼のように電話がかかってきていました。気づかずに申し訳ないです。
原田の車に乗り、楽しい明け方のドライブで港まで向かいました。港について釣りの準備を始めます。宮田は既に到着しており、いつもなら車でゆっくり来るらしいのですが、今回はいつも以上の速さでやってきたということです。
小さいころ、よく父と神戸のポートアイランドで釣りをしていたのでロッド自体は触ったことがありましたが、自分で最初からセッティングという事はしたことがありませんでした。私は釣り針の扱いが下手なので、頻繁に刺さって痛い思いをします。
この日のために、前もって買っておいたタイラバを原田に取り付けてもらいました。たくさんの色のタイラバがありましたが、魚は、色を判別できるのでしょうか?そのあたりをまた知りたいです。
今回お世話になる船は須磨にあります大雄丸さんです。モモイのリーダーラインをレンタルタックルに使用頂いています。
港に向うと、これから大雄丸に乗船する他のお客さんが集まっていました。皆さんが釣りのエキスパートに見えて、かなり緊張します。初心者だし釣れなくてもいいけど、どうせなら釣って家族に報告したかったので、『どうせ釣れる』というポジティブな思い込みをしていました。この思い込みが、実は後で思わぬ結果につながるのです。
いろんな意味でドキドキしながら乗船し、魚がいるところまで移動すると、皆さんが船長さんの指示で一斉に釣り始めます。私も、隣にいた原田にレクチャーしてもらいながら釣り始めました。サミングや底取りの方法など、聞いた限りでは自分でもなんとか出来そうなことですが、なぜかとても難しく感じました。ですが、メインラインにモモイのJigLine MX8 Proを使用しており、10m毎に色がついていたので、初心者でも底からの距離を把握しやすかったです。
最初から何か所目かのポイントで、船のスタッフさんがレクチャーしてくださいました。レクチャー中に、スタッフさんが「あ、来た」と言いながら網を持ってきます。確かに、明らかに波による動きでない、生き物が自分の糸を引っ張っている感触がします。これが当たりということか、とその感触を覚えておきました。タイラバでは、魚がかかっても竿をあげずに、そのままゆっくり引いていかなければなりません。昔、長崎であらゆる魚をさばきまくっていた祖母の話によると、タイはエサに食いついても、その感覚がわかりにくいらしいのです。そのため釣るのが非常に難しい。初心者でタイを釣ることは無理だと思う、と言われておりました。
そんな話もあり、あまり釣りに自信がなかったのですが、人生初の船釣りで釣りあげたのは、アコウという魚でした。メンバーいわく、幻の魚だったようで、魚の分類学をしていた久世はテンションが上がっていたらしいです。確かに、アコウを釣り上げた記念撮影のときに一緒に映り込んでいた久世は、とても良い笑顔でした。
私の人生の中に、初めての釣りで釣ったアコウの姿が思い出として残りました。ポートアイランドではたくさんのゴミ(例えば、長靴)や平べったい謎の生き物しか釣ったことがないため、釣りに関してはいい思い出がありませんでした。なので、はじめて釣りを面白いと思いました。
その後、夜も明けて午前中からお昼に差し掛かったとき、周りの同乗者の方々が次々とタイを釣っていきました。しばらくして、宮田がビッグなタイを釣り上げました。加藤も、ガシラを釣り上げ、凄いなと感動しつつも、私はまだタイを1匹も釣れていなかったので内心焦っていました。続けて久世、原田も隣でタイを釣りあげ、焦りは頂点に達しましたが、とにかくタイに集中しようと、リールの巻く速さなどを少しずつ変えてみたりしました。
午後になると、一緒に乗船していたお客さんの一人が75cmものタイを釣り上げました。こんなに大きいタイを生で見るのは初めてでした。
原田はコツをつかんで隣でどんどんタイを釣り上げており、とても楽しそうです。私もタイを釣りたいという欲がより一層出てきました。しかし、魚が私の欲を感じ取ったのか、午後はほとんど当たりがありませんでした。
結局タイを釣り上げることはできませんでしたが、最後の最後にガシラを一匹釣りあげました。アコウ1匹、ガシラ2匹、計3匹の釣果でした。
タイかどうかはわかりませんが、何度もルアーを引っ張る感触がありました。ですが初心者にとってこの感覚を当たりかどうか判断するのはとても難しかったです。恐らく何度も逃げられていたと思います。場数を踏んで難しい魚でも釣れるようになりたいのですが、最初の目標としては、釣りたい魚に対応する基本的な動きを覚えること、お祭りにならないように気を付けること、当たっても焦らないことです。
また、釣りには意外とメンタルも大事だと思いました。最初の前向きな根拠の無い思い込みは良い役割を果たしたのかもしれません。一方、中盤以降の焦る気持ちは良くない結果につながってしまいました。まるで人生のようです・・・
釣りはハマると抜け出せなくなる、と祖母が言っていました。それは単に釣れるから楽しいという単純なものではなく、続ければ続けるほど多くの事を学べるからかもしれません。
話が逸れましたが、これらの反省を次に生かしたいと思います。そして、楽しい思い出にしてくれた今回のメンバーと、大雄丸さんに感謝です。
0 件のコメント:
コメントを投稿