2日目の釣行記は加藤に代わって宮田が担当します。
原田と加藤は先発しており、中納、高見、私は後発組で13日に輪島にやって参りました。
道中、原田と加藤より初日(5月12日)の釣果を聞いていた中納、高見、私は意気揚々と到着しました。
天気は心配だったものの、私は、天候が悪くなる前に魚は食料を蓄えたいはず!という理論を自分に言い聞かせていました。明日はきっと釣れる。それも青物が。根拠のない自信を胸にぐっすりと眠り次の日に備えました。
去年ほぼ人生で初めての釣りをしたのが何を隠そう輪島でした。その時のブリとの熱いファイトが忘れられず、それから幾度も釣行を重ねてきました。そう、去年と違って私はもう初心者ではないんだ、だからこそ釣れる。そんなことも考えながら船に乗り込みました。
朝4時30分出航!風はほとんどなく、潮の流れは緩やかでした。天気予報では朝10時からほぼ間違いなく降るとのことだったので、朝マズメが勝負になると思われました。1時間ほど船を走らせたところでポイントに到着、皆ジグを落とし始めます。
2日目の乗船メンバーは、HOTSフィールドテスターの山田氏、中納、原田、高見、加藤、宮田(チームMomoi)の6名でした。
最初にかかったのは山田氏でした。良型の根魚を呼吸でもするかの様に釣り上げました。このポイントには「ヤツ」がいるのではないか。私の目標である「ヤツ」が。
輪島に向かう道中で、高見より今回の目標を尋ねられた私は、「青物は2本ぐらい釣りたいです。それとデカいガシラ(カサゴ)が釣れたら最高ですね。」と答えました。実は数年前高見はこの輪島で、ハマチぐらいはあろうかというガシラを釣り上げた実績があり、ここ最近では小さなガシラを1匹しか釣れていない私にとっては、まさに憧れの存在でした。今年こそは青物以外も釣りたいと強く願っていました。
それでもまずは青物を釣ってからだろう!HOTS製の男ジグのシルバーカラー (130g)でジャーキングしていきます。当たりすら来ないなーと思いながらジグを動かしていると隣から雄たけびが聞こえます。「来たーーーー!」声の主は私の隣で細かく素早いアクションを繰り返していた中納でした。青物に暴れる隙をほとんど与えることもなく引き上げました。上がってきたのは6kg弱の小ブリ!
中納が使用していたのはメインラインにRyujin 2号、リーダーにMomoi Shock Leader 40lbでした。ドラグの設定をきつくしていたため、リールから糸が引き出されることはありませんでした。ここで注目すべきは、ラインの強度です。小ブリクラスではドラグがきつきつでもRyujinを切ることは敵わないのです。当然のことながら、ラインはノーダメージで、その後も順調に釣り続けます。
しばらくそのポイントで続けても当たりはこず、移動することになりました。移動中、ジグを水中で大きく動かすコツなどを学びました。
気を取り直して次のポイントへ。ここの水深は約60m。少し潮が流れ始めたなと感じつつジグを落とします。しゃくってもしゃくっても当たりはきません。おかしいなー、去年だったらもう当たりはあったぐらいの時間なのになー、などと考えていると横で竿がしなっていることに気が付きました。高見に当たりがきました!引き上げるとそこに現れたのはメバチメバル!丸々と太っていました。さすがは輪島。根魚一つとってもサイズがでかい!
その後次のポイントへと移動します。不運なことに午前8時ごろから早くも雨が降り始めました。雨が強くなる前に釣っておかないといけないかな、などと私はこの時呑気に構えていました。この日は底の近くに魚体の反応があり、底を取っては10mほどしゃくり上げ、また底に落とし、といったアクションをひたすら繰り返しました。それでも当たりは来ませんでしたが、同じジグで粘り続けました。今は我慢の時間だと自分に言い聞かせます。この努力が実を結びました。といっても結ばれたのは私ではなく、ひたすらジグによるアクションで青物を狙っていた加藤でした。竿のしなりから見るとこいつはでかそうだ!加藤は全身を使ってファイトしていました。ドラグの音が船上に鳴り響き、全員の視線が加藤に集まります。魚影が見えました。これはヒラマサか?ブリか?などと盛り上がっていたところ、悲劇が!!!なんとフックが外れて魚を逃がしてしまったのです。前日に青物を釣っていても、やはり悔しさが滲みでていました。本当にあと一歩のところでした。
ポイントを再び変えたところで、このままでは釣れないのではないかという不安を感じていた自分に気が付きつつ、やはりジギングで釣りたい気持ちを捨てきれずにいました。ここに来て原田に当たりが!ドラグ音を鳴らしながらラインが引き出されていく!どんどん出されていく!まだ出る!、、、これはもしや、、、、根がかり?仕方なくメインラインのところからラインを切ることになりました。不運なことに原田は根がかりにより、せっかくリーダーを組んだスピニングリールを組み直すか、諦めるかの二択を迫られました。しかし元来原田の十八番はベイトリール。潔く切り替えHOTS製Bigfinで根魚を狙います。すると早くも原田に当たりが!良型のアコウ(キジハタ)を釣り上げました!!それ以降当たりはなくポイントを移動することになりました。ここであることに私は気づいてしまいます。私にだけ何の当たりもないのです。輪島ボウズは絶対に嫌だ!戦法を変えることにしました。ベイトタックルを使い、HOTS製Bigfinで底を攻める作戦にシフトします。まずは根魚、あわよくば青物を!私のボウズを逃れたいという切実な願いでした。
しかし、そう簡単にはいきません。雨も強くなってきた中、必死に底を攻めますが相変わらず当たりはきません。それどころか一度根がかりをし、中納の助けもあって何とか脱出できたトラブルもありました。カッパもとうとう雨をはじききれなくなり、冷たい水が浸み込んできます。心身ともにやられかけていた私にはつら過ぎる状況でした。おまけに私以外は皆魚の感触を味わっており、早めに切り上げたいオーラを感じました。そんな中で更なる追い打ちが、、、Bigfinのアシストフックが、先程の根がかりにより外れていました。私にある選択肢は二つ。1. スピニングタックルでジギング。 2. 再びHOTS製Bigfinで根魚狙い。どうしてもボウズだけは逃れたかったので、ベイトタックル+ HOTS製Big Finで根魚を狙い続けることにしました。色も心機一転、ブルー系のカラーを使うことにします。というのも次のポイントでは底付近にベイト(イワシと思われる)の反応が濃く、ブルーが効くのではと思ったからです。次のポイントに到着し早速仕掛けを落とします。着底したらすぐリールを巻く、素早く巻いたり、ゆっくり巻いたり、フォールを入れたり、自分の使えるアクションを全て投入します。今日はもうダメなのかも、頭の中でネガティブ思考が生まれますが、無理やり押さえつけてひたすらに底を攻めます。グググと微かな感触がありました。やっと来た!急いでリールを巻いていき、残り約20mとなったところであることに気付きます。「生体反応がない。」気のせいじゃないの?という周りの視線を感じつつリールを巻き続けると、糸の先に魚影が見えました。やっとの思いで釣り上げたのは輪島にしては小さいアコウでした。大物を釣ることに慣れている船上のメンバーの第一声は「ちっちゃ!」でした。しかし、とうとうボウズから脱出できた私にはとても魅力的に映りました。その後、ゆらゆらさせていたところに巨大なガシラがヒットし、さらにスロージギングの要領でフォールさせたところにまたしてもガシラがかかり、計三匹の釣果でした。
山田氏、原田、高見もコンスタントに根魚を釣り上げていったところでいよいよ最終ポイントへと至りました。この場所は毎年恒例の根魚ポイントとなっています。ここに来て中納が最終兵器をとうとう解禁します。ロッドはHOTS製のSLOW STYLE、メインラインはHOTS X MOMOI SLOW STYLE 1.2号。菊丸コンビ並の相性の良さが期待できる恐ろしい組み合わせです。このラインを使った方が口を揃えて言うのが、「とにかく底が取りやすい」ということです。一般的に伸度が低いとされているPEラインですが、それでも5~6%の伸度はあります。ところがこのSLOW STYLEは伸度を3%以下に抑えており、尚且つ潮切りが非常に良く、潮の影響を極力減少させる為、底取りが極めて楽で何と言っても扱いやすいラインなのです。底は岩礁がたくさんあり、根魚ポイントと言われるのも納得の地形でした。根がかりの危険があり、底ぎりぎりを狙うのはかなりリスキーでした。
ところが、中納は十分な長さのショックリーダーでラインシステムを組み、勇敢にも底をズル引きして魚を狙います。これもSLOW STYLEの低伸度とフロロカーボンの耐摩耗性を凌ぐMomoi SHOCK
LEADERとの高バランスにより、底の感覚を掴みやすいことでできる技です。狙い通り(?)見事なアマダイを釣り上げました!
雨がさらに強くなり続行不可能ということで、この日の釣行を終えました。
ありがとう輪島!でも次こそは青物を釣らせて下さい!
Momoiスタッフの使用タックルは下記の通りです。
中納
スピニングタックル
ロッド:HOTS FAKE LEZ 64ML BOSO PENINSULA
リール:PENN Battle 6000
メインライン:Momoi Ryujin 2号 (0.20mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 12号 (40LB)
ジグ:HOTS Debutan Silver 180g
ベイトタックル1
ロッド:HOTS SLOW STYLE 64M
リール:Abu Garcia SALTY STAGE REVO LJ-4
メインライン:Momoi JigLine MX8 PRO 3号 (0.28mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 12号 40LB
ベイトタックル2
ロッド:HOTS SLOW STYLE 63L
リール:SHIMANO OCEA CONQUEST 300HG
メインライン:HOTS x MOMOI -SLOW STYLE- 1.2号
(0.18mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 5号 20LB
ジグ:HOTS Bigfin Orange/Silver 120g
Caprice Sardin Color (Ever Green) 130g
原田
スピニングタックル
ロッド:HOTS GIPANG TIDE LEZ. 67L
リール:SHIMANO SPHEROS SW 6000HG
メインライン:Momoi MX8 PRO 2.5号 (0.26mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 40LB
ジグ:HOTS DEBUTAN 180g, KEITAN 175gなど
ベイトタックル
ロッド:HOTS STILETTO SLOW STYLE SSS63M
リール:ACCURATE BX 400N
メインライン:Momoi MX8 PRO 2.5号 (0.26mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 12号 40LB
ジグ:HOTS Bigfin RGB、アシスト工房製インチクなど
高見
スピニングタックル
ロッド:HOTS FAKE LEZ 64ML BOSO PENINSULA
リール:PENN BattleⅡ6000
メインライン:Momoi JigLine MX8 3号 (0.28mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 12号 (40LB)
ジグ:HOTS Debutan Pink Silver 180g
ベイトタックル1
ロッド:SLOW STYLE 63L
リール:SHIMANO OCEA CONQUEST 300HG
メインライン:HOTS x MOMOI -SLOW STYLE- 1.5号
(0.20mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 5号 (20LB)
ジグ:Caprice Sardin Color (Ever Green) 130g
ベイトタックル2
ロッド:HOTS STILETTO SLOW STYLE SSS63M
リール:Abu Garcia SALTY STAGE REVO LJ-4
メインライン:Momoi Ryujin 2号 (0.23mm) 300m
リーダーライン:Momoi HI-Catch Fluorocarbon NEO
PINK 14号 (40LB)
ジグ:HOTS Debutan グロー 150g
加藤
スピニングタックル
ロッド:HOTS FAKE LEZ 64ML BOSO PENINSULA
リール:SHIMANO TWIN POWER SW8000HG
メインライン:Momoi MX8 PRO 3.0号 (0.28mm) 300m,
リーダーライン: Momoi SHOCK LEADER 12号 40LB
ジグ:KEITAN JIG 175g ホロアカキン/グロー等
ベイトタックル
ロッド:HOTS SLOW STYLE 64M
リール:SHIMANO OCEA JIGGER 1500HG
メインライン:Momoi MX8 PRO 2.5号 (0.26mm) 300m
リーダーライン: Momoi SHOCK LEADER 12号 40LB
ジグ:UV/ R.G.B 150g アワビブラックなど
宮田
スピニングタックル
ロッド:HOTS GIPANG TIDE LEZ. 67L
リール:SHIMANO NASCI C5000XG
メインライン:Momoi MX8 2.5号 (0.26mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 8号 (30LB)
ジグ:HOTS 男ジグ シルバー 130g
ベイトタックル
ロッド:HOTS SLOW STYLE 63L
リール:DAIWA CATALINA 20H
メインライン:Momoi Ryujin 1.75号 (0.22mm) 300m
リーダーライン:Momoi SHOCK LEADER 8号 (30LB)
ジグ:HOTS Bigfin Orange/Silver, Sardin (120g)
0 件のコメント:
コメントを投稿